銀杏(いちょう)

銀杏は中国から渡来した東洋だけに育成している樹木で、秋になるとギンナンをつけるので知られます。「公がタネをまいても孫の代」というところから公孫樹ともいわれ、長寿と子孫繁栄の意味を持ちます。神社の境内には威風堂々とした大銀杏にしめ縄を張ってあるところが多く、神霊が宿る木として大切にされてきました。その長寿と悠然たる構えから徳川氏も葵紋を用いる前は銀杏紋を用いていたことから、家康の廟である日光東照宮にも銀杏紋が見られます。家庭に幸福を招く強運の紋で縁起のよい紋です。