鱗
鱗は、今日では魚や蛇の鱗という意味ですが、元々は三角形の連続模様を指しました。神秘的な意味合いも隠されているようで、能の蛇体の衣装にも取り入れられています。
桓武平氏の流れをくむ鎌倉北条氏一門の三つ鱗が有名です。三つ鱗は、初代執権・北条時政が江ノ島弁天に子孫繁栄を祈願した37日目の満願の夜、赤い袴を着けた美女に変身した大蛇が忽然と現われ神託を告げ三枚の鱗を残して消えたことに因むといわれる。また、ウロコは鬼火の様に灯ることから災いを追い払うとも言われ、家庭に幸福を招く強運の紋で縁起のよい紋です。