庵(いおり)
庵とは草や木で作った仮小屋のことで、農作業や行事の途中休憩所に用いた。 のち隠居所や仮住居も庵と称した。紋章にしたのはその形が素朴で風趣に富んでいたからである。
形は足利時代には、琴柱のような原始的な屋形であったが、のちに三角形の屋根に二本柱で
支える図案になった。
使用家は 「寛政重修諸家譜」 に秩父流板橋氏の三つ庵、清原氏流西沢氏の一つ庵とある。
また、庵紋は他の紋との組み合わせが多く、庵に木瓜は 「曾我の仇討」 で有名な曾我氏の紋。
家庭に幸福を招く強運の紋で縁起のよい紋です。