馬
馬紋は馬の疾駆する姿や杭に繋いだ姿をリアルに描いています。馬は軍馬として戦いに重要な役割を果たしたことから紋章とされました。
平将門の子孫である十一代の師常は下総相馬郡を所有し、地名を苗字とし、馬紋は相馬氏一族の代表紋にされました。徳川期には代々幕臣として仕え、みな杭に繋いである構図の「繋ぎ馬」を用いています。
『見聞諸家紋』 には贄河・平野氏の紋とあり、現在は神田・戸張・黒沢・三田氏の家紋です。他に安倍氏、流岸氏、源氏の堀本氏も使用しています。
家庭に幸福を招く強運の紋で縁起のよい紋です。